4試合以上の出場停止となったFWズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】
フランス・リーグアンのパリ・サンジェルマン(PSG)は現地時間8日、クープ・ドゥ・フランス(フランスカップ)準決勝でサンティティエンヌと対戦して4-1で勝利し、決勝進出を決めている。
この試合でハットトリックを決めたPSGのFWズラタン・イブラヒモビッチ。国内リーグ首位、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝進出、リーグ杯、フランス杯も決勝進出で4冠が見えてきた。
しかし、喜びも束の間。イブラヒモビッチに4試合処分が下された。さらにそれ以上の出場停止処分が下される可能性あるという。
3月15日に行われたリーグ第29節、アウェイのボルドー戦後、イブラヒモビッチは審判の判定に激怒し、「15年間でこんな審判を見たことは一度も無い。このクソみたいな国はPSGに相応しくない」と発言。その模様をフランスのTV『インフォスポーツ+』のカメラにとらえられてしまっていた。
この発言は国全体を侮辱したとして、政治家をも巻き込んだ論争に発展。同選手はすでに謝罪をしているが、重い処分の可能性が示唆されていた。
9日にフランスリーグ協会(LFP)は、懲罰委員会を開き公聴会を行ったが、イブラヒモビッチが姿を表すことは無かったという。代わりに現れたのは、弁護士とPSGの幹部2名。選手自身からの聴取が行えなかったため、4試合の出場停止処分が決まった。
なお適応されるのは18日のニース戦から4試合で、11日に行われるバスティア戦には出場が可能となっている。
また、1月25日に行われた試合で相手選手を蹴ったとして受けた2試合の出場停止処分が執行猶予中だったこともあり、処分は4試合以上になる可能性もあるようだ。
イブラヒモビッチは3月10日に行われたCLでも退場処分を受けており、準々決勝の欠場は決定している。
公式戦過去6試合で9得点と爆発中のエースFWを4試合以上欠くことは、PSGにとって大きな打撃となってしまうだろう。
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