FC東京のマッシモ・フィッカデンティ監督【写真:Getty Images】
FC東京のマッシモ・フィッカデンティ監督は9日、チェルシーからオファーのあるFW武藤嘉紀について言及。その中で長友佑都についても触れ、FC東京から海外へ飛躍することの意義を語った。
2010年、FC東京に所属していた長友はイタリア・セリエAに新天地を求めた。移籍先のチェゼーナで指揮を執っていたのがフィッカデンティ監督だ。長友は順調にステップアップし、移籍からわずか半年で名門インテルへと羽ばたいた。この出来事についてフィッカデンティ監督は「(チェゼーナの)価値を高めたと思う」と説明する。
そして現在、武藤がチェルシーからオファーを受けている。「もし(武藤が)移籍すれば、日本で唯一、FC東京だけがこれほどのビッグクラブに2人の選手を送り出すチームになる」とフィッカデンティ監督。長友に続き武藤も海外の強豪クラブに移籍するとなれば、それは「このクラブで働く人にとってポジティブなものである」と、FC東京にとっても意味のあることだと語った。
それでも、フィッカデンティ監督は「状況を見極めたい」と、慎重な姿勢は崩さない。武藤がFC東京での戦いに力を注げる環境を整える上で「社長が昨日、はっきりと情報を開示したことで、彼がよりリーグ戦に集中できる環境を作ったと思う」と、クラブの判断を評価した。
そして「クラブがこういった決断をしたので、それに関しては受け入れてほしい」と、報道陣にも理解を求めた。
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