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日本代表 11年前

選手たちが語るザックジャパン守備崩壊の経緯。失点の責任は吉田麻也だけにあるのか?

守備崩壊、という言葉があてはまったウルグアイ戦のザックジャパン。ミスの連発だったが、先制点は特にそれが表れている。試合の流れを左右する1点目。何が問題だったのか?

text by 河治良幸 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「向こうはチョンボみたいなミスをしない」内田

内田篤人
内田篤人【写真:工藤明日香(フットボールチャンネル)】

 ウルグアイ戦は決定力、そして局面の正確性など、前回W杯ベスト4の強豪に格の違いを見せ付けられる悔しい敗戦となった。勿体なかったのは前半27分の失点だが、日本の現状を象徴する失点にも思われる。

 右からのスローインから、全体が高いポジションを取っていたところで、センターバックのゴディンに競り合い後のボールを拾われ、左足で前方に蹴りだされる。そこから吉田がスアレスにあっさりと裏を破られ、斜めに持ち上がるスアレスに今野がダッシュで迫ったところで、中にマイナスのボールを出された。

 そこに走り込んでいたのはフォルラン。ペナルティエリアで右足を合わせると、逆サイドから中に絞って来た酒井高徳がスライディングで止めに行くが、ボールは伸ばしかけた右足の下をかすめ、必死に跳びつく川島を破ってゴールネットを揺らした。

 この時、右サイドバックの内田はスローインの流れで前に出ていたが、時間帯としては守備をしっかり意識しながら、相手に先制点を取らせないことが大事だと考えていた様だ。

「高いラインを保つのはいいんですけど、向こうの選手は失点に絡むチョンボみたいなミスをしないですよね。縦パスをミスる、横パスをミスるは向こうも僕らもありますけど、失点に絡む直接のミスは少ない。やっぱり守備からしっかり入らないと、先に点を取られると厳しくなってくる」

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