逆転ゴールを突き刺した大森晃太郎【写真:Getty Images】
【ブリーラム・ユナイテッド 1-2 ガンバ大阪 ACLグループF第4節】
AFCアジアチャンピオンズリーグのグループF第4節が7日に行われ、ガンバ大阪はアウェイでブリーラム・ユナイテッドと対戦した。
G大阪はリーグ戦との兼ね合いもあり、岩下とパトリックが遠征に帯同せず。宇佐美とリンスが2トップを組み、CBには西野が先発。また、ユース所属の堂安がベンチ入りを果たした。
8分、G大阪はいきなりトラブルに見舞われる。CBの西野が負傷でプレー続行不可能となり、金正也との交代を余儀なくされた。
悪い流れはまだ続く。西野交代の直後、ブリーラムはCKを得ると、ティーラトンの蹴ったボールは直接東口の守るゴールに吸い込まれる。G大阪はまさかの形で失点を喫した。
その後も試合を支配するホームのブリーラムは、ジオゴ、ジウベルト・マセナ、ティーラトンを中心に立て続けにチャンスを作り、追加点を狙う。
グループステージ突破のために反撃したいG大阪は41分、ゴール前で細かくつなぎ、最後は倉田のパスを受けたリンスが押し込んで同点に追いついた。
後半、スリー・スカを投入したブリーラムは依然として主導権を握ってG大阪に圧力をかける。中盤やDFの位置で簡単にボールを奪われてしまうG大阪は、流れを全くつかめず時間だけが過ぎていく。
61分、G大阪は前線に起点を作るべく、阿部に代えて赤嶺を投入。宇佐美を1列下げて攻撃への意識を強める。
ブリーラムはボールを奪うと少ない手数でスピードに乗ってゴールに迫るが、シュートを枠に飛ばすことができず、追加点を奪えない。
78分、赤嶺が競ったこぼれ球を宇佐美がつなぎ、最後はリンスがシュートを放つが、ジャストミートせず枠の右に外れる。
81分、G大阪に絶体絶命のピンチ。右サイドを突破され、ゴールの目の前でジオゴにシュートを打たれるが、至近距離で東口がスーパーセーブを見せてチームを救った。
さらに85分、ゴール正面から細かくパスをつないでゴール前に侵入したブリーラムは、ティーラトンが東口の股を抜くシュートでネットを揺らすが、これはオフサイドでノーゴールの判定。G大阪は九死に一生を得た。
直後の86分、宇佐美のサイドチェンジを受けた米倉が1タッチで折り返すと、途中出場の大森が狙いすました一撃を突き刺し、G大阪は逆転に成功した。
終盤にかけてブリーラムに攻め込まれる場面もあったが、好セーブ連発の東口が立ちはだかり得点を許さず。G大阪は今大会初勝利を手にした。
勝ち点を4に伸ばしたG大阪は次節、アウェイで同勝ち点の広州富力と対戦する。首位ブリーラムが敗れ、1位から4位までが勝ち点差3しかない大混戦のグループFは、22日の第5節が突破に向けて最も重要な試合となりそうだ。
【得点者】
8分 1-0 ティーラトン(ブリーラム)
41分 1-1 リンス(G大阪)
86分 1-2 大森(G大阪)
【了】