簡単に奪われた先制点
本田圭佑の絶妙のスルーパスが新戦力1トップ・柿谷曜一朗に通ったり、酒井高徳の鋭いクロスに香川真司が反応するなど、前半立ち上がりからいいチャンスを作っていた日本。2010年ワールドカップと6月のコンフェデレーションズカップで4位に入った強豪・ウルグアイ相手でも攻撃面は決して悪くはなかった。
だが、そのいい流れを1つのミスが断ちきってしまった。前半27分、ゴディンが長いボールを蹴った瞬間、吉田麻也は裏へ脱け出したスアレスをオフサイドだと判断してしまったのだ。
けれども、今野泰幸が残っていたため、オフサイドにはならず、スアレスはゴール前へ突進。カバーに入った今野をかわして中央のフォルランへラストパス。いとも簡単に先制点を奪われた。
「オフサイドを取りにいくというよりも、スアレスはもともと僕よりも後ろにいたので、蹴った時点でオフサイドかなと思ったけど……。今ちゃんとのズレを修正したい。そういうズレは試合のなかで多々あるけど、そこから何度も抜け出される場面があったし、最後の失点につながるようなミスがないようにしないと。ピンチがあまりに失点に直結していたので、そこは直していかないといけない」と吉田は悔しさをかみしめた。
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