決勝アシストの柴崎岳【写真:Getty Images】
【鹿島アントラーズ 2-1 広州恒大 ACLグループH第4節】
AFCアジアチャンピオンズリーグのグループH第4節が7日に行われ、鹿島アントラーズはホームで広州恒大と対戦した。
3試合を終えて未勝利の鹿島は、この試合に敗れてしまうとグループステージ敗退がいよいよ現実味を帯びてくる。
対して勝てばグループリーグ突破が決まる広州恒大は序盤からボールを支配して鹿島に圧力をかける。
しかし、先制したのはホームの鹿島だった。19分、キム・ヨングォンのハンドで得たPKを今日が誕生日の遠藤がきっちり沈めた。
広州恒大は前線のブラジル人、エウケソンとリカルド・グラールが猛威をふるい、次々と鹿島ゴールに襲い掛かる。
29分、エウケソンがGKとの1対1に持ち込むが、これは曽ヶ端の絶妙な飛び出しで事なきをえる。34分にはエウケソンが今度は強烈なFKを放つが、曽ヶ端がスーパーセーブで弾き出した。
前半を鹿島が1点リードで折り返して迎えた後半、48分に柴崎が左サイドのカイオからパスを受けてミドルシュートを放つ。これは惜しくも枠の外に外れたが、鹿島は立ち上がりからいくつかチャンスを作って広州恒大を慌てさせた。
51分、梅鉢がエリア外から回転のかかったミドルシュートでゴールを強襲し、GKが弾いたボールに土居が詰めてネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められず。
その後はペースが落ちて均衡した展開になったが、それでも広州恒大は地力を見せつける。74分、左サイドからのクロスに昌子のマークを外したエウケソンが滑り込み、1-1の同点に追いつく。
78分には昌子が今大会累積2枚目のイエローカードを受け、次節ウェスタンシドニー・ワンダラーズ戦出場停止となってしまった。
鹿島は残り10分で勝ち越しゴールを奪いたいところ。すると後半アディショナルタイム、柴崎のFKに途中出場の高崎が飛び込み、頭で会心の一撃をゴールに叩き込んだ。
ラストプレーで劇的勝利を収めた鹿島はグループステージ突破に望みをつないだ。次節はアウェイで高萩と田中擁するウェスタンシドニー・ワンダラーズと対戦する。
【得点者】
19分 1-0 遠藤(鹿島)
74分 1-1 エウケソン(広州恒大)
90+3分 2-1 高崎(鹿島)
【了】