柿谷の1トップは機能したのか?
海外組、そして東アジア杯で活躍した国内組をミックスした23人で臨んだウルグアイ戦。注目の1トップには柿谷曜一朗、長友佑都が負傷の左サイドには酒井高徳を起用した。それ以外はほぼ不動のメンバーと言っていい選手たちがスタメンに名を連ねた。
この試合の主な注目ポイントは2つ。1トップの選手がどれくらい機能するのか、そしてコンフェデレーションズカップからの課題だった守備の再生だ。
1トップで先発した柿谷は、海外組と初めて一緒にプレーしたが、可能性を感じる出来だったと思う。裏への抜け出しで相手ディフェンスを引きつけたことで、スペースが生まれ、2列目の選手たちがプレーしやすくなった。
また、中央で前を向いて仕掛けられるため、香川、本田以外に攻撃にアクセントをつけることが出来る。ファーストDFとしての献身性は課題とされていたが、そこまで悪くない。柿谷のチェイスからチャンスも生まれた。
今後の課題は連携面。この日はほぼ即興だったため、良いとは言えないが、そこが改善されればザックジャパンの攻撃は一段階レベルアップするだろう。今日は無得点だったが、今後も継続的に試して欲しい。
交代して入った豊田陽平はまずまずだった。試合の流れを変えられるほどではなかったが、ボールを必死に追う姿勢があり、ハイボールに体を張った。上出来とは言えないが、ハーフナー・マイクに比べると優位に立ったのではないか。
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