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劇的決勝弾の下平、チームの成長を実感「こういう勝ち方は絶対に強みになる」

text by 編集部 photo by Getty Images

劇的決勝弾の下平、チームの成長を実感「こういう勝ち方は絶対に強みになる」
決勝ゴールを決めた下平匠【写真:Getty Images】

 明治安田生命J1リーグ1stステージ第4節が4日に行われ、横浜F・マリノスは柏レイソルにアウェイで1-2の逆転勝利を収めた。

 1-1の同点で迎えた83分、三門が右サイドからエリア内にボールを送ると、ゴール前に詰めていた左SBの下平匠が執念で押し込み、劇的な展開で横浜FMが逆転に成功した。

 試合後、下平はゴールの場面を「蹴ってくれれば触れるかなとは思っていた」と振り返る。昨年の横浜FM入団以後、SBながらゴールで何度もチームを救ってきた男が、この試合でも勝負強さを発揮した。

「なかなか勝てていないというのは聞いていたが、個人的に苦手意識はなかった」と下平は語るが、横浜FMがリーグ戦で柏に勝利するのは2008年以来7年ぶりだ。

 さらに柏は約1年間ホーム無敗と、日立台で無類の強さを見せてきただけに今回の1勝はただの1勝よりも大きな価値を持つ。

 前半に先制を許し、苦しいゲーム展開だったが、下平は「ゼロで押さえられれば一番よかったですけど、こういう勝ち方をできれば絶対にチームとして強みになる」とチームの成長に胸を張る。

 横浜FMは公式戦3連勝を果たし、好調を維持しながら次節は12日にホームでベガルタ仙台と対戦する。昨季は同一カードで絶不調だった仙台にシーズン初勝利をプレゼントする悔しさを味わっており、今季はすでにアウェイで一度敗れている。

 中澤佑二が「自分たちが上手くいっている時間帯に前へ行く気持ちが強すぎて後ろがおろそかになった」と話すなど、柏戦ではこれまでになかった課題も見つかった。1週間かけてそれらを克服し、打倒仙台で公式戦4連勝を目指す。

【了】

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