来夏の去就に注目が集まるラファエル・ベニテス監督【写真:Getty Images】
ラファエル・ベニテス監督の去就に注目が集まっている。2013年にナポリの指揮官に就任した同監督は、来夏で契約が満了する。古巣リバプールやパリ・サンジェルマンなど、ビッグクラブへの就任が噂されるが、ナポリに残留する可能性もゼロではない。
イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は1日、ベニテス監督がナポリに残留すべき5つの理由を明らかにした。1つ目の理由は欧州大会での強さだ。ベニテス監督が就任後、ナポリのメンタリティーは一変した。リズムよくボールを繋ぎ、ポゼッションを高め、強者のサッカーを展開するようになったのだ。欧州での活躍はアウレリオ・デ・ラウレンティス会長の悲願でもある。
2つ目の理由は、同監督の市場価値の高さにある。ベニテス監督はチャンピオンズリーグを制した正真正銘のマエストロ(巨匠)だ。彼の存在はクラブの価値を高め、偉大な選手たちを呼ぶ武器になる。FWゴンサロ・イグアインがナポリを選んだことも、ベニテスの存在とは無関係ではないだろう。
3つ目の理由が同指揮官のマネージメント能力だ。ナポリは未だ発展途上であり、ベニテス監督はビッグクラブへの道のりを示すことができる数少ない人材である。
4つ目の理由は、ナポリは既にベニテス監督とともにタイトルを勝ち取っていることだ。昨季はコッパ・イタリアを、今季は宿敵ユベントスを倒してスーペル・コッパを制した。そして、ヨーロッパリーグ制覇という夢は残っている。
そして、最後の理由はナポリのプロジェクトには継続性が必要であるということだろう。ベニテス監督が離れた場合、クラブはより複雑な舵取りを求められる。フィロソフィー、補強戦略に大きな変更が必要となる。
ナポリにとって、ベニテス監督の残留から得るものは大きいだろう。問題は同指揮官に契約を延長する意思があるかどうかだ。クラブはこの偉大な指揮官を納得させるプランを提示することはできるのだろうか。
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