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グアルディオラ新監督率いる新生・バイエルン。そのスタイルが故に生じる“付け入る隙”とは?

9日に行われたブンデスリーガ開幕戦で、昨季の王者バイエルンはボルシアMGに3-1と快勝した。しかし、ディフェンス面ではグアルディオラ監督が目指すスタイルから生じる隙が垣間見られた。

text by 河治良幸 photo by Ryota Harada

チームが持つベースの高さを十分に示した開幕戦

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他を圧倒する戦力を有するバイエルン【写真:原田亮太】

 ブンデスリーガ開幕戦は、王者バイエルンがグアルディオラ新監督が“厳しい相手”と警戒するボルシアMGから序盤に2得点をあげた。

 その後、ダンテのオウンゴールで1点差とされたが、DFドミンゲスのハンドで得たPKを一度はミュラーがGKテア・シュテーゲンに止められたものの、セカンドボールを拾ったロッベンの仕掛けから再びドミンゲスがハンド。これをアラバが冷静に決め、3-1で指揮官の初陣を飾った。

 先制点は相手GKのミスキックから、素早くつないでリベリのパスにロッベンが飛び出した形。2点目もロッベンのFKをGKテア・シュテーゲンが手前に弾いたリバウンドをマンジュキッチが押し込んだもの。3点目もPKと、バルセロナの黄金時代を築いたグアルディオラ監督のスタイルがダイレクトに表れた得点は無かった。

 とはいえ全体としては、正確なボールポゼッションからディフェンスラインを押し上げるバイエルンが優位を維持した。何度かカウンターから危ない場面はあったが、主力候補のゲッツェやチアゴ・アルカンタラを欠く中でも、このチームが持つベースの高さを印象付ける試合内容だった。

 やはり多くのクラブはバイエルンの分厚い攻撃を何とか耐え抜き、カウンターから少ないチャンスに活路を見出すしか、勝ち点を獲得する術は無いのかもしれない。ただ、中盤を支配しながら徹底したバランスワークで34試合で18失点、たった1敗で史上最速の優勝を決めたハインケス前監督のチームと比較すれば、付け入る隙はあることも確かだ。

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