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FIGCの“暴挙”にユベントスサポーターが激怒。両者の溝はさらに深まる

text by 編集部

FIGCの“暴挙”にユベントスサポーターが激怒。両者の溝がさらに深まる
イタリアサッカー連盟が掲げたバナー(『トゥットスポルト』より)

 今夜開催されるイタリア対イングランドの親善試合を前に、イタリアサッカー界を象徴する問題が起きた。30日、イタリア紙『トゥットスポルト』が報じている。

 この試合の会場となっているユベントス・スタジアムの入り口には「32タイトル」を意味する看板が据え付けられているが、イタリアサッカー連盟(FIGC)はその上に「ようこそ」と書かれたバナーをかぶせたのだ。

 これにユベントスサポーターが激怒し、「恥だ。我々のシンボルに触れるな」など多くのコメントが連盟に寄せられているという。

 ただスタジアムがイタリア代表仕様になっただけと思われがちだが、実際は複雑な事情がある。

 ユベントスはサッカー界で最も有名な八百長騒動「カルチョーポリ」に関与した疑惑をかけられ、2004-05シーズンと2005-06シーズンの優勝をはく奪されている。よって、FIGCによる公式の優勝回数は「30」だ。

 一方のユベントスは「カルチョーポリ」への関与を全面的に否定しており、優勝回数は「32」と主張している。両者には互いに歩み寄ることのできない大きな溝があり、FIGCとしても「32」の表記を黙ってそのままにしておくことはできなかったというわけだ。

 この件はいまも裁判中で決着する見込みはたっておらず、ユベントスとFIGC、双方のプライドをかけたせめぎ合いは今後も長く続いていくに違いない。

【了】

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