度々”奇行”が話題に挙がるルイス・ファン・ハール監督【写真:Getty Images】
ブルガリアのレジェンドであるフリスト・ストイチコフ氏が柏レイソルに加入したのは、ルイス・ファン・ハール監督のおかげだったかもしれない。英紙『テレグラフ』が同指揮官の驚きの奇行を紹介している。
ストイチコフ氏は90年代にバルセロナの中心選手として活躍。94年ワールドカップで大会得点王となる6ゴールを決め、母国を4位に導いた。同年にバロンドールとドン・バロン・アワードの最優秀外国人選手に選出されるなど、キャリアの絶頂期を過ごした。しかし、98年にバルセロナを退団。その後、柏レイソルに加入した。
全盛期を謳歌していたストイチコフ氏をバルセロナを退団を追い込んだのは、他ならぬファン・ハールの一言だった。同氏は同指揮官を「全く尊敬に値しない」とこき下ろしている。
「ある日、僕は負傷中だったので、妻と一緒にカンプ・ノウを訪れた。そしたらファン・ハールがやってきて、妻にこう尋ねたんだ。『なんで僕みたいなやつと結婚したんだ?』ってね」
「妻は『バロンドーラーだからよ』って答えたよ。バルサ退団の理由はファン・ハールだ。間違いない」
チャンピオンズリーグやリーガ・エスパニョーラなど、数々のタイトルを獲得してきたファン・ハール監督。しかし、その名将ぶりとは裏腹に度々奇行が取りざたされる監督でもある。バイエルン・ミュンヘン時代には「選手たちの前でパンツを下ろした」ことが話題となった。
様々なプレッシャーの中で戦う欧州サッカーにおいて、偉大な指揮官であるためには”クレイジー”であることが必要なのかもしれない。ファン・ハール監督の行動は、対戦相手だけでなく味方選手も読むことが難しいに違いない。
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