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日本代表 10年前

モデルはドルトムント。「世界で勝つうえで必要」。“ハリルジャパン”のスタイルを体現する香川

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、ミーティングでドルトムントの映像を見せたという。その中で、「ゲーゲンプレッシング」の申し子とも称されるのが香川真司だ。自らのスタイルを最大限に発揮することが“ハリルジャパン”の完成への近道となる。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「前半の厳しいタフな戦いの中でそれができるのかを楽しみ」

モデルはドルトムント。「世界で勝つうえで必要」。“ハリルジャパン”のスタイルを体現する香川
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 27日のチュニジア戦(大分)を2-0で勝利し、6日間の合宿を行った大分から東京へ移動してきた日本代表。31日のウズベキスタン戦(味スタ)を2日後に控えた29日の東京初練習は当初、午前午後の2回の予定だったが、夕方練習1回に変更された。

 満開の桜にもかかわらず、空模様はあいにくの雨。そんな天候の中、右大腿ハムストリング筋挫傷を負った酒井宏樹(ハノーファー)を除く選手たちが1時間程度の軽いメニューを消化した。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ新監督は集合時の6分間のミーティングで指示を与えた以外は、練習をジリル・モアンヌ・フィジカルコーチらに任せて、自らはランニングと腹筋、腕立て伏せに精を出していた。

 選手たちも軽い走り、アップ、ボールコントロール、サッカーバレーという調整色の強いメニューを楽しみながら消化。ウズベキスタン戦に向けて、心身ともにコンディションを整えた様子だった。

 チュニジア戦は後半15分からの約30分間の出場で、2得点をお膳立てする動きを見せた香川真司(ドルトムント)も、次戦は頭からプレーするつもりで闘争心を高めている。

「ウズベキスタンはいいチームだし、フィジカルの強い選手もいる。自分たちもしっかり準備して、プレッシングだったり、攻撃の流動性だったり、そういうところをやっていきたい。前半の厳しいタフな戦いの中でそれができるのかを楽しみにしています」と本人もハイプレッシャーの中で新指揮官が求めるタテに速いサッカーを実践していく意向だ。

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