国歌斉唱のために整列する両国の選手たち【写真:Getty Images】
28日にアメリカのワシントンDCで行われたエルサルバドル対アルゼンチンの国際親善試合でまさかのミスが発生した。
試合前の国歌斉唱は国際試合では当たり前の光景だが、事件はその場面で起きた。
エルサルバドル代表の選手たちが左胸に手を当て、国歌の演奏が始まったものの、早々に観客からブーイングが起き始める。選手たちも異様な雰囲気に困惑の表情を浮かべた。
選手たちは切り替えて相手との握手に移ったが、トラブルの原因はスタジアムDJのミスにあった。なんと、会場に鳴り響いていたのはカザフスタン国歌だったのだ。
ワシントンDCにはアメリカ最大規模のエルサルバドル人コミュニティがあり、会場となったフェデックス・フィールドにはアルゼンチンサポーターの数を上回る多くのエルサルバドルサポーターが詰めかけていた。
彼らはビッグフラッグまで準備して母国の代表チームの試合を心待ちにしていたが、国歌間違いに激怒して大ブーイングで抗議した。
エルサルバドル代表はこのトラブルに混乱したのか、リオネル・メッシが欠場したアルゼンチンに2ゴールを奪われて敗れている。
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