トッテナムに所属するFWアデバヨール【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグのチェルシーは、来シーズンに向けて、トッテナムに所属するトーゴ代表のFWエマニュエル・アデバヨールを新戦力として迎え入れる準備を進めているようだ。
31歳の長身ストライカーは、2011年にマンチェスター・シティからローンでトッテナムに加入すると、移籍初年度から持ち前の身体能力を生かし、リーグ33試合で17得点を挙げる。翌年完全移籍を果たし、クラブの主軸として期待されたが、思うような出場機会を得られず、今季もマウリシオ・ポチェティーノ監督の下で戦力外の扱いを受けている。
英紙『デイリー・エクスプレス』によれば、チェルシーは、37歳のFWディディエ・ドログバが今シーズン限りで退団することを見込んでおり、得点ランクトップのFWジエゴ・コスタのバックアップとして経験豊富なアデバヨールに白羽の矢を立てたようだ。
また、クラブを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、レアル・マドリー在籍時にアデバヨールと半年間ともに戦ったことがあり、当時公式戦22試合で8ゴールを決めた同選手の能力をすでに把握している点も都合が良いとしている。
アデバヨールは、冬の移籍市場でウェストハムと契約合意間近まで至ったものの、トッテナムのダニエル・レビー会長の一声によって破談に終わり、現在も所属クラブでベンチを温める日々が続いている。尚、同選手はロンドンの留まることを希望しているという。
トッテナムとの契約は来シーズン限りで満了になるものの、10万ポンド(約1770万円)という高額な週給を支払っているため、同クラブは少額の移籍金でも放出する構えを見せている。ウェストハムは夏の移籍市場でもアデバヨールを狙うことを示唆しているため、チェルシーも一筋縄では獲得できない可能性もある。
また、チェルシーは、アデバヨールの他に、インテルで今季リーグ15得点を挙げているアルゼンチン代表のFWマウロ・イカルディにも関心を示している。
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