「非常に満足している。本当にいい試合をした」
日本代表は27日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下での初戦となるチュニジア戦の臨み、2-0と勝利を飾った。
前任のハビエル・アギーレ監督が八百長騒動による契約解除という前例のない事態で空席となった代表監督。様々な後任候補の名が浮上する中で、日本サッカー協会が選択したのはブラジルW杯でアルジェリアを躍進させたハリルホジッチ監督だった。
ネガティブな問題から一気にポジティブな空気に変わるほどのインパクトを持って就任しただけに、その初戦ともなれば注目が集まるのは当然。さらに、初のメンバー発表では12人のバックアップメンバーを含めた総勢43人を招集した。
それだけに、先発メンバーの選択には関心が高まっていたが、指揮官が前日会見で「新しい選手、これまで沢山プレーしていない選手をプレーさせる。できるだけ多くの選手をプレーさせたい」と語ったことでフレッシュな顔ぶれとなることは予想されていた。
そして、ピッチに送り出されたのはDF藤春廣輝、FW川又堅碁の初キャップの選手を含む11人。さらにはGK権田修一やDF槙野智章、FW永井謙佑といった代表経験がありながらも遠ざかっていた選手も名を連ね、FW本田圭佑、MF香川真司といった主力がベンチスタートとなった。
この選択について、ハリルホジッチ監督は試合後に「彼らのクオリティはすでに知っているので、他の選手に機会を与えたかった」と説明。実際に後半には本田と香川に加えて、FW岡崎慎司、DF内田篤人、今野泰幸、そしてFW宇佐美貴史を投入した。
この選手起用法から、ハリルホジッチ監督は前半に経験の少ない選手を試し、後半にこれまでの主力を起用するプランを立てていたことがわかる。そして、結果は岡崎と本田のゴールで2-0。指揮官としても狙い通りだったはずであり、「非常に満足している。本当にいい試合をした」と振り返った。