約2億円の税金を請求されているルカ・トーニ【写真:Getty Images】
ルカ・トーニはひょんなことからドイツでの生活を思い出すことになった。しかし、それはよい思い出を引き出すことはないだろう。ドイツ時代の2億円もの宗教税を請求されてしまったのだ。
イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は25日、トーニがドイツ教会によって170万ユーロ(約2億2000万円)の税金を請求されていると報じている。ドイツでは、全ての宗教を信じる人たちに宗教税というものが課される。これを回避するには自らが「無神論者」であることを示さなければいけないという。
もちろん、同選手は無神論者ではなかった。自らが公言するようにカトリック信者である。しかしながら、2007年から2010年までバイエルン・ミュンヘンに在籍した際に、クラブのスタッフが誤って「無神論者」として申請してしまったのだ。これにより、トーニは年間50万ユーロの税金を不当に支払わなかったとされ、合計170万ユーロ(約2億2000万円)を請求されている。
同選手は当時の会計士がこれを支払うべきだと訴えているが、会計士はクラブのミスに責任があると主張しており、状況は泥沼化している。7月15日に裁判に参加するトーニだが、果たして税金を回避することはできるのだろうか。
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