ビッグセーブでチームを救った榎本哲也【写真:ダン・オロウィッツ】
明治安田生命J1リーグ1stステージ第3節が22日に行われ、横浜F・マリノスがサガン鳥栖に1-0で勝利した。
膠着した展開の中で迎えた81分、横浜FMは兵藤慎剛のゴールで先制に成功する。結果的にこれが決勝点となり、今季初勝利を飾った。
しかし、試合終盤には鳥栖FW豊田陽平が渾身のヘディングシュートを放つ。なかなかチャンスを作れなかった鳥栖に訪れた千載一遇のチャンス。しかし、GK榎本哲也が立ちはだかる。鋭い反応でボールを掻き出し、相手に得点を許さなかった。
このシーンについて榎本は「難しい時間帯、強い風の中で止められたのは良かった」と話す。だが自身の活躍より、とにかく勝ち点3を掴んだことが嬉しかった。
「監督も日本に来てまだ勝てていなかったので、勝利をプレゼントできて良かった」
開幕戦を落とし、前節もスコアレスドローに終わっていた。それもあって榎本は「勝てたことが一番、やっと勝てたという感じ」と、安堵した表情を見せた。
「後ろは焦れずに冷静に戦えている」と榎本が言うように、横浜FMは守備の堅いチームだ。後は前線が爆発すれば勝利を掴む自信はある。
その攻撃の形については「最初よりは良くなっていると思います。今日も前半は特に押していました。ここぞというチャンスで取れるようになっていけば、もっと良くなっていく」と、多彩な顔ぶれが並ぶ攻撃陣に期待を寄せた。
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