「絶望的なシーズンの終末に瀕している」
「夢の終わり」という見出しを一面に持って来たのは、2015年3月19日付のキッカー紙である。同紙は続けて「ドルトムントもまた消える。ファンたちだけが素晴らしさを示す」とした。
18日に行なわれた欧州チャンピオンズリーグ、決勝ラウンド1回戦の2ndレグで、ドルトムントは0-3のスコアでユベントスに敗れた。1stレグとの合計スコアは1-5となり、今季のCLに別れを告げることとなった。
キッカー紙は「祭りの代わりにボルシア・ドルトムントは大きな幻滅を届ける。指揮官クロップのチームは絶望的なシーズンの終末に瀕している」と記して、ホームに迎えたユベントスを相手に完敗の格好となったドルトムントに対してまさに「幻滅」しているようである。
また「ポジティブで鳥肌の立つような雰囲気は、ただキックオフの前にだけ支配する」とする。
アンセムの流れる中でゴール裏に現れた、1997年にユベントスを破ってCLを制覇した当時のメンバーであるリードレ、リッケン、監督ヒッツフェルトの巨大なコレオグラフィに触れながらも、「だがイタリア人たちは全く少しも心を揺さぶられなかった」。
そして「テベスの一撃が早くもクロップのコンセプトをひっくり返す」として、3分の先制弾を取り上げながら、テベスをマン・オブ・ザ・マッチに選出している。
キッカー紙によるユベントス戦のドルトムントの先発メンバーの採点は次のとおり。
【GK】バイデンフェラー「3」、【DF】ソクラティス「4」、スボティッチ「4」、フンメルス「2.5」、シュメルツァー「4.5」、【MF】ギュンドアン「4」、ベンダー「4」、ロイス「5」、カンプル「3.5」、ムヒタリヤン「5.5」、【FW】オーバメヤン「5」。
ユベントス戦で出場のなかった香川真司に採点は付与されていない。