3連覇を逃したなでしこジャパン
なでしこジャパンが3連覇を目標に掲げて臨んだ東アジアカップは、最終戦となる第3戦・韓国女子代表戦で2-1と敗れたために、3連覇は成し遂げられなかった。
この日は女子の順位が決する最終日ではあったが、他試合と同時刻キックオフではなかったため、なでしこの佐々木則夫監督は優勝を懸けた試合で、直近に行われた第1試合・北朝鮮女子代表vs中国女子代表の状況を見ながら、先発選手を決めることができた。
そしてピッチに立つ選手は、その第1試合の結果を受けて、優勝のためのスコアを計算しながら、試合を進めることができる面もあった。
第1試合は北朝鮮が中国に1-0で勝利。なでしこが優勝のために求められたものは、勝ち点3。得点差は関係なく、勝利さえすれば3連覇が決まる一方、引き分け以下になると、北朝鮮の優勝が確定する境遇に立っていた。
佐々木監督は優勝を懸けた一戦で、DF田中明日菜、MF上尾野辺めぐみ、FW岩渕真奈という、主に控え組だった選手を先発に起用し、若い選手が多い韓国を迎え撃った。
FIFA世界女子ランキング16位の韓国は、同3位の日本に対し、これまでの24試合でわずか2勝しかしていなかったが、すでに今大会は2連敗を喫しているため、開催国の意地を見せるために高いモチベーションで試合に臨んだ。
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