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鹿島、広州恒大に一歩及ばず。ACL3連敗でGL敗退に近づく

text by 編集部 photo by Getty Images

広州鹿島
2得点で広州恒大の勝利に大きく貢献したリカルド・グラール【写真:Getty Images】

【広州恒大 4-3 鹿島アントラーズ ACLグループH第3戦】

 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第3戦が18日に行われ、鹿島アントラーズはアウェイで広州恒大と対戦した。

 2連敗で厳しい戦いを余儀なくされている鹿島は、アウェイで前々回王者の広州恒大との大一番に臨んだ。

 直前のリーグ戦では湘南に敗れたが、CBに昌子が復帰したのみでメンバーに大きな変更はなし。中2日でアウェイという厳しい試合だが、必勝態勢で元王者に挑む。

 10分、右サイドからのFKに対し、金崎のマークを振り切ってニアサイドへ飛び込んだリカルド・グラールが頭で合わせてホームの広州恒大が先制する。

 続く17分、チームの大黒柱・小笠原が接触プレー以外の場面で負傷し、梅鉢との交代を強いられる。鹿島は序盤からゲームプランの大幅な変更が必要になってしまった。

 広州恒大の激しい寄せに苦しみ、なかなかミスなくゴール前までたどり着けない鹿島だが、前半のうちに追いつく。

 36分、右サイドからのクロスに土居がボレーで合わせる。シュートは一度GKに弾かれたが、ゴール前まで詰めていた高崎が押し込んで1-1。高崎の鹿島移籍後初ゴールはアジアの舞台で生まれた。

 後半に入って52分、何度も積極的にゴールを狙っていた2人の努力が実を結ぶ。遠藤が右サイドからドリブルで切り込んでミドルシュートを放つと、GKが弾いたボールを土居が頭で押し込み、鹿島がアウェイで逆転ゴールを奪った。

 しかし、鹿島は57分に追いつかれてしまう。右サイドからのFKにエウケソンが頭で合わせた。鹿島はFKに対してニアサイドに走りこんだ選手のマークを外してしまう、1点目と全く同じ形で失点を喫した。

 4万人の声援を背に勢いづく広州恒大は62分、中央で仕掛けたリカルド・グラールがドリブルで駆け上がり、エリア手前で左足を振りぬくと、狙いすましたシュートはゴール右隅に吸い込まれた。

 現役ブラジル代表のリカルド・グラールは、ACL3試合で6得点。前節ウェスタンシドニー戦ではハットトリックを達している。公式戦は5試合連続ゴール中と絶好調だ。

 その後も広州恒大の分厚い攻撃を跳ね返し続ける鹿島だが、攻撃にエネルギーを注ぐことができず、一瞬のカウンターに勝負をかける。89分には金崎がGKと1対1の場面を迎えるが、シュートは枠を捉えなかった。

 後半アディショナルタイム、広州恒大は交代で投入されたジャオ・シュリーがダメ押しの4点目。

 諦めない鹿島は直後に柴崎が本山のクロスに合わせて1点差に迫ったが、無情にも試合終了の笛が吹かれ、ACL3連敗となってしまった。

 この敗戦でACLグループリーグ敗退の可能性が高まった鹿島は、来月7日にホームで広州恒大と再戦する。残り3試合で少しでも巻き返すことができるだろうか。

【了】

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