オークランド・アスレチックスのビリー・ビーンGM(写真左)【写真:Getty Images】
オランダ1部のAZアルクマールは17日、クラブのオフィシャルアドバイザーに「マネー・ボール」で有名なビリー・ビーン氏の就任を発表した。
現在もMLBのオークランド・アスレチックスでGM(ゼネラルマネージャー)を務めるビーン氏は、AZにパフォーマンス向上やクラブの革新といった側面からアドバイスを与えていくという。
約20年前、「セイバーメトリクス」と呼ばれるデータや統計学を駆使して野球を客観的に分析し、選手の獲得や戦略を構築する手法をチーム運営に持ち込み、貧乏球団だったアスレチックスを強豪へと押し上げたビーン氏。
いまでこそ当たり前の手法になっているが、彼の半生を描いた『マネー・ボール』は映画化もされて世界的な話題となった。
今回のアドバイザー就任に際しビーン氏は、クラブ公式HP上で「私は顧問という役割でAZの一部となれることに本当に興奮している。名高い歴史を持つ偉大なサッカークラブであるにもかかわらず、AZはオークランド・アスレチックスと同じような課題に直面している。私の愛情はフットボールのためにあり、AZの未来に向けたビジョンは魅力的な仕事だ」とコメントを発表し、やりがいに満ちた現在の心境を語っている。
今後具体的にどのような形でクラブ運営に関わっていくかは明らかにされていないが、2008-09シーズンのリーグ優勝以来、5位、4位、4位、10位、8位と低迷続きのチームを復権に導く“アドバイス”に期待がかかる。
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