”スパイダーマン”のお面をかぶるMFエニス・ベン=ハティラ【写真:Getty Images】
ドイツ・ブンデスリーガ第25節が現地時間14日に行われ、MF細貝萌、FW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンはホームでDF内田篤人の所属するシャルケと対戦して2-2で引き分けている。
同試合で先制点を挙げたチュニジア代表MFエニス・ベン=ハティラ。得点後にアメリカのヒーロー、”スパイダーマン”のお面をかぶるパフォーマンスを披露した。
先月の28日に開催されたボルシア・ドルトムントとシャルケのレヴィア・ダービーでFWピエール=エメリク・オーバメヤンとマルコ・ロイスが”バットマン&ロビン”の覆面をかぶるパフォーマンスで話題を呼んでいたため、それを模倣したものだと思われたが、真相は違ったようだ。
16日のドイツ紙『ビルド』によれば、がんと闘う8歳の少年に向けたメッセージだったという。
半年前にベン=ハティラは少年を訪問。医師から少年がバーキットリンパ腫という悪性の腫瘍に侵されていることを知った。
ベン=ハティラは『スポーツ・アインス』のインタビューで「私は彼に約束したんだ。がんに勝つために闘おうと。そしてもう一つ、私の子供の頃のヒーローだった”スパイダーマン”のマスクでパフォーマンスをするとね」と、少年と固い約束を結んでいたことを明かしている。
少年のがんは現在化学療法で抑えられ、同試合の観戦に訪れており試合後はベン=ハティラと共に場内を一周している。
当然ながら同選手にはイエローカードが出されてしまったが、少年に勇気を与えたに違いない。
【了】
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