ユナイテッドの戦い方に疑問のスコールズ氏
今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドの最後のトロフィー獲得のチャンスは、先週月曜日にFAカップのアーセナル戦に敗れたことで失われた。1987-89年以来、ユナイテッドは初めて2シーズン連続で国内でも欧州でもメジャータイトルを獲得できずに終えることになる。だがその落胆も、今週末以降のチャンピオンズリーグ出場権獲得に向けての不安に比べれば小さなものに感じられることだろう。
シーズン最後の10試合のユナイテッドの日程は、楽などと言えるものとは程遠い。日曜日のトッテナム・ホットスパー戦(3-0で勝利)に始まり、翌週にはアウェーでのリバプール戦。さらにアウェーでのチェルシーとエヴァートン戦、ホームでのアーセナル戦も残している。
現実的に、サウサンプトンは脱落し、アーセナルとユナイテッド、リバプール、スパーズがCL出場権の最後の2枠を争うことになる。そしてすでに述べたように、リバプールは3位の有力候補だと感じられる。
月曜日のオールド・トラフォードでのユナイテッドを見ていると、ルイス・ファン・ハールがこのチームで何をやろうとしているのかは分かる。そのコンセプトは気に入っている。ただ疑問なのは、それをやるための選手がいるのかどうかだ。
ここ数週間にファン・ハールがトライしてきた試合へのアプローチは、よりバルセロナスタイルに近いものだと言っていいと思う。センターバックの2人は外に開き、サイドバックは押し上げ、チームはボールを繋ぐ。力の劣るチームに対してはこれが機能してきたが、より強力なチームとの対戦でもうまくやれるかどうかを考えなければならない。まずはハイプレスを仕掛けてくるスパーズとの試合だ。