「ミランは政治的なクラブ」と語る本田
「ベルルスコーニ氏とは、ミランの話をしただけだ。“ミランの中盤は機能していないので、メネズをトップ下としてプレイさせるべきだ”と」
北部同盟のマッテオ・サルビーニ書記長は6日、政治記者にそう打ち明けた。中道右派政党フォルツァ・イタリアの党首でもあるミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長との会談を終えた後でだ。政治記者たちの関心は両党が協力体制を築くかどうかにあったのだが、それ自体は肩すかし。だがサルビーニの口からは、サッカーファンには見逃し難い話題が飛び出したのである。
つまり、そういうことか。7日、地元のスポーツメディアは本日のエラス・ベローナ戦でメネズ、デストロ、チェルチが先発すると一斉に予想したのだが、メネズは4-3-1-2のトップ下になっていたのだ。メネズの“偽9番”に文句をつけ、CFの起用を突きつけ、そして今度はこれ。前節のキエーボ戦後、本田圭佑はミランについて「イタリアで一番政治的なクラブ」と語っていたが、かくもやといった印象である。
本田どうこうというより、前線で結果を出してきたメネズのポジションを下げることにまず疑問を禁じ得ない。彼自身は「本来のポジションはトップ下」だというが、これで守備のバランスが耐えられるかどうかは未知数だ。ベローナ戦でのスタメンが報道の通りなら、果たしてうまくいくかお手並み拝見といったところである。
【次ページ】本田が思うミランの課題とは