パルマの主将アレッサンドロ・ルカレッリ【写真:Getty Images】
深刻な財政難により存続すら危ぶまれているパルマだが、ひとまずの危機は回避したようだ。6日に伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
パルマは電気代や人件費の滞納によってホームスタジアムが使用できなくなっており、選手も試合をボイコット。最近2試合を延期と発表していたが、今週末はひとまず無事開催される見込みだ。
4試合連続で中止になると残り全試合が0-3の不戦敗となり、パルマのリーグ撤退が決まってしまうため、イタリアサッカー連盟(FIGC)のカルロ・タヴェッキオ会長が支援を申し出た。
同氏はパルマがリーグ戦を最後まで行えるよう、500万ユーロ(約6億5000万円)の特別予算を充てることを提案。リーグ機構が6日に承認し、8日のアタランタ戦は無事開催される運びとなった。
しかし、選手たちにしこりは残ったままだ。パルマのキャプテンを務めるアレッサンドロ・ルカレッリは「僕らはプレーすることに決めたが、タヴェッキオ会長がサポートを約束してくれても満足していない。僕らは雇われている人たちに対する100%の保証を求めている。事実を望んでいる」と語り、試合ができるだけでは不十分だと語る。
また、「この混乱を巻き起こしたルールの変更も求めている。500万ユーロを支出してくれるというが、僕らが議論してもらいたいことは他にもある」とリーグ組織の仕組みそのものへの不信感も口にした。
パルマ対アタランタは現地8日に行われる予定となっている。ルカレッリは「数日中に(自分たちが)何をすべきか決める」と語るが、試合が無事に開催されることを祈るばかりだ。
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