モウリーニョ監督と審判について語るスコールズ氏
サー・アレックス・ファーガソンが去った今、プレミアリーグで最も成功した監督であり最大のビッグネームである者として、ジョゼ・モウリーニョが審判からサッカー協会に至るまでサッカー界の意思決定に影響を及ぼすためあらゆる手を尽くそうとするのはさほど驚くには当たらないだろう。
チェルシー指揮官にとって問題なのは、それがうまく成功しているとは思えないということだ。
彼がそう試みるのは避けられないことだ。先週日曜日にはテレビのスタジオに姿を見せ、ある種の議論を展開しようとしていたが、その熱意は称賛されるべきものだとも思う。彼がやっていることは全て自分のチームのためであり、そうする理由は理解できる。
ただ、審判たちには彼に影響されまいとする意志があるように感じられる。彼らが意図的に間違った判定をしていると言いたいのではない。ただ、何をするべきかについて指示を受けることへの抵抗があるということだ。
はっきり言えば、バーンリー戦でネマニャ・マティッチが退場になるべきだったとは私は思わない。サウサンプトン戦ではセスク・ファブレガスがPKを与えれるべきだったと思う。ジエゴ・コスタがエムレ・ジャンの足首を踏み付けたことで、後から判定して出場停止を受ける必要もなかったと思う。だが同時に、別の試合で微妙な判定がチェルシーにとって有利な方へ転んだこともあったことをモウリーニョは思い出すべきだろう。
エバートン戦でジェームズ・マッカーシーの喉をつかんだブラニスラフ・イバノビッチの行為は良いものだとは思えなかった。元日のホワイト・ハート・レーンでの試合でも、ピッチに倒れ込んだハリー・ケインに対してギャリー・ケイヒルが蹴りを入れていた。10月の試合でケイヒルがアレクシス・サンチェスに食らわせたタックルはアーセン・ヴェンゲルを怒らせたが、あれもあまりクレバーなプレーではなかった。