FAのグレッグ・ダイク会長【写真:Getty Images】
イングランドサッカー協会(FA)のグレッグ・ダイク会長が、試合中に起こる誤審の解決策としてビデオ判定の導入を試したい意向があることを明かした。
テクノロジー導入の議論が再燃したのは、2月28日に行われたプレミアリーグ第27節のマンチェスター・ユナイテッドとサンダーランドの一戦で、サンダーランドのDFウェズ・ブラウンが人違いで退場を命じられたことに始まる。
ブラウンは64分にユナイテッドのFWラダメル・ファルカオをエリア内で倒したとして退場を命じられたが、実際はチームメートのDFジョン・オシェイがシュートを放とうとしたファルカオにファウルを犯していた。この一件についてイングランドプロ審判協会は、主審の立ち位置によって確実性のない判断を強いられることが誤審を回避できない要因であることをほのめかしている。
英紙『デイリー・ミラー』でダイク会長は「FIFAからは認められない可能性もあるが、私はビデオ判定をイングランドに持ち込みたい。テクノロジーの導入は慎重に進めるべきだいう見解は理解している。しかし、それが機能するかどうかはやってみないと分からないことだ。もしビデオ判定が審判の助けになるのであれば導入すべきだと思う。彼らがその必要性を感じなくても、誤審は必ず起きる」と自論を語った。
元審判員のキース・ハケット氏は「審判は毎週何かしら大きなミスを犯している。彼らには非難を受け止められる組織のリーダーが必要だ。ハワード・ウェブ氏にゲームレフェリーに戻ってもらえるよう働きかけるべき」とイングランドプロ審判協会の統率性の低さを指摘した。
国際サッカー連盟(FIFA)は準備不足を理由に現段階でのビデオ判定の追加導入や試行を認めなていない。FAがビデオ判定を導入するのであればFIFAの認可が必要になる。
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