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エース不在に泣いた浦和、強力2トップ躍動のG大阪。対照的なチーム事情が結果を分ける

text by 編集部 photo by Getty Images

エース不在に泣いた浦和、強力2トップ躍動のG大阪。対照的なチーム事情が結果を分ける
浦和レッズはエース興梠慎三の不在が響いた【写真:Getty Images】

 浦和レッズは28日、冨士ゼロックススーパーカップでガンバ大阪と対戦し、0-2で敗れた。前半は浦和がボールを支配し、G大阪が耐えてチャンスを伺う展開が続いたがスコアレス。

 しかし、浦和は68分にセットプレーから宇佐美貴史にゴールを許し、後半アディショナルタイムにも槙野智章のミスからパトリックに追加点を献上。G大阪は自慢の強力2トップのゴールで三冠王者の力を見せつけた。

 浦和はエースの興梠慎三の不在が響いた。昨季12得点5アシストをマークした元日本代表FWは、昨季のJ1第30節鹿島アントラーズ戦で負傷。リーグ優勝が懸かった32節のG大阪戦では試合終了間際に強行出場したが、負傷を悪化させ、残りの試合を欠場していた。

 昨季の浦和は、興梠が出場したリーグ戦30試合(出場時間が1分に限られた32節G大阪戦を除く)とナビスコ杯5試合の計35試合で20勝9分6敗を記録し、その勝率は57.1%だった。

 一方、昨季から今季にかけて興梠が欠場した9試合(昨季の32節G大阪戦を含むリーグ戦、ナビスコ杯、今季のACL初戦、ゼロックス杯)は3勝2分4敗で、勝率は33.3%に落ち込む。

 G大阪は、宇佐美とパトリックの2トップがこの日も揃ってゴールを挙げた。パトリックは昨季途中からチームに加入し、三冠達成の大きな原動力となった。

 この2人がコンビを組んだ26試合(昨季のリーグ戦、ナビスコ杯、今季のACL初戦、ゼロックス杯)は18勝4分4敗で勝率は69.2%だった。

 宇佐美もしくはパトリックのどちらかが不在だった26試合(パトリック加入前も含む)が9勝3分9敗で勝率42.8%だった事実から、チームにとって欠かせないコンビであることが分かる。

 この試合はエースが欠場した浦和、2トップが躍動したG大阪の対照的なチーム事情が結果として如実に現れる形となった。

【了】

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