元清水のアレックス・ブロスクと競り合う高萩洋次郎【写真:Getty Images】
オーストラリアのAリーグで28日、ウェスタンシドニー・ワンダラーズ対シドニーFCの“シドニー・ダービー”が行われた。
1月に移籍した高萩洋次郎と田中裕介にとっては初めてのダービーマッチとなり、2人とも先発に名を連ねた。
試合が動いたのは10分、CKにマルク・ヤンコが頭で合わせ、クロスバーに跳ね返ったボールをウェスタンシドニーの守護神アンテ・コビッチがまさかのオウンゴール。アウェイのシドニーFCが先制する。
その後18分、24分とヤンコに見事なゴールを決められ、ウェスタンシドニーは早い時間帯に3点のビハインドを背負ってしまう。
オーストリア代表のヤンコは最近5試合で8ゴールを挙げ、一気に得点ランキング首位へ躍り出た。
33分、高萩の蹴ったFKをブレンダン・ハミルが頭で折り返し、そのボールをイタリア人MFヤコポ・ラ・ロッカが押しこんでウェスタンシドニーが1点を返す。
さらに42分、高萩のスルーパスを受けたニキタ・ルカビチャが左サイドからグラウンダーのクロスを送り、最後は初先発のケラム・ブラットが流し込んで1点差まで迫った。
後半に入って53分、中央でロメオ・カステレンのパスを受けたマーク・ブリッジが1タッチでラストパス。それに反応したブラットが素晴らしいミドルシュートを叩き込んでウェスタンシドニーがついに同点に追いついた。
しかし、74分にDFのクリアミスをテリー・アントニスに拾われ、シドニーFCに勝ち越しを許してしまう。
82分にシドニーFCの元セネガル代表MFミカエル・タバレスが2枚目のイエローカードを受けて退場となるが、ウェスタンシドニーの反撃はあと一歩及ばず。
後半アディショナルタイムには田中がエリア内に侵入して強烈なボレーシュートを放つが、これはシドニーFCの守護神ヴェドラン・ヤニェトビッチに弾かれてしまい試合終了。
高萩は83分に交代するまで2得点に絡む活躍を披露し、田中もゴールに迫るなど存在感を発揮したが、2人にとって初めてのシドニー・ダービーは3-4で惜敗となってしまった。
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