難敵トッテナムをくだしたフィオレンティーナ【写真:Getty Images】
イタリア勢が欧州の舞台で好調だ。先日行われたチャンピオンズリーグではユベントスがボルシア・ドルトムントに2-1と勝利。そして、現地時間26日に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦で、参加した5クラブ全てが勝利してベスト16に駒を進めている。
最も厳しい戦いを制したのは、フィオレンティーナとトリノだ。イングランドの強敵トッテナムとのアウェイを1-1で終えていたフィオレンティーナは、ホームでFWマリオ・ゴメスとFWサラーの得点で2-0と会心の勝利を収めている。
一方のトリノは敵地でアスレティック・ビルバオと対戦。難攻不落と言われるサン・マメススタジアムで3-2と大金星をあげ、ベスト16進出を決めた。
ローマもまた、敵地でのフェイエノールト戦で勝利を飾っている。1stレグでは噴水を破壊されるなどピッチ外が話題となったが、2ndレグでも試合中にフェイエノールトサポーターがピッチに物を投げつける事態で試合が中断となってしまう。それでも、2-1で突破を勝ち取っている。
インテルとナポリもホームでセルティックとトラブゾンスポルに順調に勝利して突破を決めた。
イタリア勢が欧州の舞台で全勝するのは、実に1993-1994シーズンの第1節ぶり。当時はチャンピオンズリーグにミランが、UEFAカップウィナーズカップにパルマが、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)にユベントス、インテル、カリアリ、ラツィオが参加していた。
近年、UEFAポイントランキングでの低迷が叫ばれるセリエA。しかし、今節の全勝で今季のUEFAカントリーポイントを13.833と伸ばし、ブンデスリーガを抜いて2位に浮上している。果たして、2015年をセリエA復権の年とすることはできるのだろうか。
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