選手移籍を巡り口論を繰り広げるパレルモのザンパリーニ会長(左)とサンプドリアのフェレーロ会長(右)【写真:Getty Images】
サンプドリアのマッシモ・フェレーロ会長とパレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長の間で、選手の移籍を巡る口論が起きていると、25日付の伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
事の発端はパレルモのパラグアイ人MFエドガル・バレートの移籍交渉だ。
24日に行われたサンプドリア対ジェノアのジェノバダービーの後、ジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長が、フェッレーロ会長から届いた携帯メッセージを報道陣に公開した。
それには「ザンパリーニに脅迫されている。信じられないようなことが起きようとしている。スポーツ裁判所の介入を待つ」という言葉がつづられていた。
サンプドリアはパレルモと今季限りで契約期限切れになるバレートの獲得に動いており、その交渉で何らかの問題が起こっているものとみられる。
フェレーロ会長は「今月、規則通りの手順で話し合いが合意に至った。パレルモとの延長ではなく、バレットは我々との契約書にサインするはずだった。
全てが順調に運んでいる? いや、ザンパリーニが送ってきたのは恐ろしいメッセージだった。個人的なものなので、私の中に留めておきたい。この先はスポーツ裁判所の判断に任せたい」と明らかにした。
一方のザンパリーニ会長は「彼を脅したことなんてない。メッセージは全て保存してある。サッカー協会に全てを公表できるし、またフェレーロを告訴することも考えている。そもそも、“ブラーボ、君をリスペクトして川岸で待っている”という文章が脅迫にあたるのだろうか」とやりきれない様子だった。
フェレーロ会長はこれまでにも、インテルのエリック・トヒル会長に人種差別的な発言をしたり、スタジアムでの派手なパフォーマンスでサッカー関係者を挑発するような行動があった。
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