パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長【写真:Getty Images】
セリエA第24節でラツィオに1-2で敗れたパレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長は、ジュゼッペ・イアキーニ監督の采配に怒り心頭のようだ。23日付の伊紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が報じている。
同会長は、失点が多いものの同監督が3バックのスタイルを変えない点について指摘しているようだ。「疑問は一つだけだ。22試合で5人ではなく3人でのディフェンスを配置している。我々はトータルで38失点しており、これは平均1.73試合に1失点という数字になる(実際は39失点)。セリエBに降格してもおかしくない数字だ」と非難し、失点数を減らすためにはより多くのDFを起用すべきとの見解を示した。
そして「幸いなことに我々には前線にフランコ・バスケスとパウロ・ディバラがいる」とエース2人の名前を挙げた上で、「ナポリ戦後、私は監督に考えを改めてディフェンスの人数を増やすように言った。しかし彼は自分のやり方を貫いた。信頼関係は壊れた」と明らかにした。
パレルモは現在11位。今季のリーグ戦で38得点を挙げており、リーグ全体で5番目の得点数の攻撃力を誇る一方、失点数は下から5番目と守備に課題を残している
イアキーニ監督は「私には契約があり、今はパレルモに所属している。言うことはそれだけだ」と言葉少なだった。
ザンパリーニ会長はこれまでにも自身のクラブで、フランチェスコ・グイドリン氏やデリオ・ロッシ氏を電撃解任するなど、監督とのいざこざが耐えない名物会長として知られている。
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