パルマのDFマッティア・カッサーニ【写真:Getty Images】
財政難に苦しむパルマは、スタジアムの警備員を雇うだけの給料が払えなかったとして22日のウディネーゼ戦を延期とされてしまったが、次節アウェイで行われるジェノア戦は予定通り開催される可能性が高そうだ。
先日、クラブのOBで現在はユースチームの監督を務めるエルナン・クレスポ氏が「来週のジェノアとの試合の遠征に行けるだけの資金があるかどうかもわからない」とコメントしていたが、FIGC(イタリアサッカー連盟)のカルロ・タヴェッキオ会長がこの試合は開催されることを明言していた。
しかし、パルマの元イタリア代表DFマッティア・カッサーニは試合の開催を快く受け入れているわけではなさそうだ。「彼のコメントは読んだよ。だけど、それを決めるのは彼じゃない」と伊メディア『スカイ・スポーツ』に語った。
パルマは延期になったウディネーゼ戦でストライキを計画していたと言われており、カッサーニは「シーズンの残りで給与をもらえるかどうかで、プレーするかしないかを決める」と語り、無給の場合はプレーをしない可能性を示唆した。
(注:試合は延期になったため、実際にはストライキは実行されなかった)
また、カッサーニは今年1月に29歳の若さで会長に就任したアルバニア人のエルミール・コドラ氏にも不満があるようだ。
「彼は僕らとそんなに年齢も変わらない。彼は確かに会長だが、実際は何をしているのかはよくわからない。彼がチームに話をしたときは、守れない約束はしたくないと言ったんだ。その後、クラブが売却されるかもしれないという記事を読んだ。それ以降、彼の姿は見ていない」
また、パルマ支援に賛同していたサンプドリアのマッシモ・フェッレーロ会長が、ジェノア戦の遠征費を出資することをパルマ側に打診しているとも言われている。
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