試合後に本田圭佑が語った本音
チェゼーナ戦に出場のなかった本田だが、試合後は取材ゾーンに立ち止まり、思いのたけを述べた。トップ下のジャコモ・ボナベントゥーラが活躍したというチームの状況、そしてフィリッポ・インザーギ監督の選択などに理解を示し、悔しさをのぞかせながらもポジティブに捉えようとしていた。
――今日はボナベントゥーラがトップ下で勝利したが、どう見たか? 競争は激しくなるのでは?
「今日に限っては勝ちが欲しかったわけですから、下位相手でしたし、ホームでしたし。その中で自分が出場がなかったというのは当然残念ですけど、その中でもやれることというのはあったと思うし。まあ、自分と同じようなポジションの選手が活躍するということはいいことではないのかもしれないですけど、それは自分目線なんで。
むしろ、それでチームが機能して、自分が出た時にやりやすいんであれば、今後も…、おそらく次の試合もこのまま行けば出ないですけど、そうやって勝ち続けて、勝ち続ける中でレギュラー争いをしていくほうが、よりチームにとってはいいと。
自分自身が出た時には活躍できると思うんで。今日の勝利に関して、あとボナベントゥーラがゴールしたことに関しては、非常にポジティブに考えています」
――毎試合フォーメーションが変わることについては?
「それ言ったらあれですよね、結構監督批判みたいになっちゃいますよね? でも…、探してるんだと思います。監督も悩んでるんだと思うし。で、逆にこの一年で監督にこのチームを再建させろという方が酷だと思うし。経験ないのはわかってて就任させたわけだからね。すごい悩んでると思うし、監督はすごく必死だと思うし。
いろんなとこからのプレッシャーがあるでしょうし、自分たちのわからないほどのね。その中でチームもマネージメントしないといけない。で、選手には様々な経験を持った選手がたくさんいる、違った国籍、違った文化で育った選手もいる中で全てを統率しないといけないんで。監督の気持ちも痛いほどわかるし」
――本田選手としては右、真ん中? あるいは中盤に下がっても出る準備はできている?
「まあ、どうなんですかね? だからそこも考え方だと思うんですけどね。結果を出してなくて外されたとするんであれば…。これがチームの中ではトップの方ですし、点を取ってるのは。
それは理由にはならないと思うんで、おそらくいろんなものが絡んで、優先順位として自分が外れたというふうに納得するしかないわけですから。ゴールだけがレギュラーでの基準というわけではない、というのはある意味証明されたと思うんで。まあ自分出たときには、ゴールはもちろん、チームにとって効果的なプレイが求められると思うんですけど」
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→