チェルシーのモウリーニョ監督【写真:Getty Images】
チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が、パリで起きたサポーターの人種差別行為に対し、クラブとして断固たる決意をもって対処することを明言した。英紙『デイリー・ミラー』が報じている。
チェルシーサポーターは17日、チャンピオンズリーグ・ラウンド16のパリ・サンジェルマン(PSG)対チェルシーの試合後、地下鉄に乗車しようとした黒人男性を突き飛ばし、「オレたちはレイシスト(人種差別主義者)だ」と暴言を吐いた。クラブはこの一連の騒動に対し、当該サポーター3人のスタジアム入場禁止を発表した。
この事件についてモウリーニョ監督は「選手には影響しない。私が彼らに何か話す必要はないだろう。なぜなら選手全員が私と同じように遺憾に思っているからだ」とクラブ全体で許容しない意志を強調。
「不幸なことに、これが最後のエピソードになることはないだろう。だが、二度と起こさせないよう覚悟をもって対処すべき問題だ。クラブとしては人種差別を終わらせたい。スタンフォード・ブリッジでもあってはならないことだ」
チェルシーは過去にも同様の災難が降りかかっている。2011年にDFジョン・テリーが当時QPR所属のDFアントン・ファーディナンドに人種差別的な発言をしたと疑われ、また2012年にはナイジェリア代表のMFミケルがレフェリーのマーク・クラッテンバーグ氏に同様の発言を受けた疑いがあると報道された。
「テリーは間違いなく100%の確率で人種差別主義者ではない。当時このクラブにいなかったが、私が保証しよう。ジョンを含む選手全員とドレッシングルームを共有しているが、誰に聞いても彼をレイシストと呼ぶ者はいない」と今後もクラブとして厳正に対処する方針があることを示した。
チェルシーは現地3月11日にホームでPSGと2ndレグを戦う。
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→