スコットランドのスコティッシュ・フットボールリーグは20日、1月の月間最優秀ゴール賞を発表した。受賞したのはなんと10歳のジェイ・ビーティくんだ。
ジェイくんは先月17日に行われたハミルトン・アカデミカル対セルティックのハーフタイムに見事なPKを決めていた。
そして、このゴールにファンの97%が投票し、晴れて最優秀ゴールに選ばれたのだ。
ダウン症を発症しているジェイくんは、大のセルティックファン。ヒーローは昨季限りで退団したゲオルギオス・サマラスだった。
英『BBC』のインタビューに応じた父親は、「ジェイはおもちゃで遊ばないし、他の何かで遊ぶこともないが、ずっとセルティックの試合を見て、セルティックの本や雑誌を読んで、セルティックの歌を聴いているんだ」と語り、「私は気にしないが、おそらく土曜日は10時間くらい同じDVDを見続けているよ」とセルティックに熱中する普段のジェイくんの様子について明かしている。
さらに、受賞に際して今冬サウジアラビアのアル・ヒラルへ移籍したサマラスからビデオメッセージも届けられた。
冒頭でゴールにボールを蹴りこんだサマラスは、「僕の友人ジェイへ。君と僕は同じだよ、ゴールを決めたんだ。僕は君に月間最優秀ゴール受賞を伝えられるのを本当に幸せに思う。よくやったね。君に会いたいし、また会えることを願っているよ」とメッセージを送っている。
サマラスからのお祝いメッセージをテレビで見たジェイ君は跳びはねて大喜び。昨季までセルティックを率い、現在はボルトンを指揮するニール・レノン監督からのボイスメッセージを聞くと、満面の笑みでガッツポーズをし、全身で喜びを表現した。
以前から2人と交流のあったジェイくん。昨季の優勝時にはレノン監督からメダルを手渡され、サマラスに抱かれてピッチに降りていた。
ジェイくんにとって今回のゴールと月間最優秀ゴール受賞は、昨季の優勝とともに一生忘れられない思い出のひとつとなったに違いない。
なお、ジェイくんのゴール、サマラスからのメッセージ動画、受賞を聞いたジェイくんのリアクションを収めた動画はすべてスコティッシュ・フットボールリーグ公式YouTube上で見ることができる。
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