19日に行われたヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦1stレグのローマ対フェイエノールトのスタジアムの外で悲しい事件が起きていた。
アウェイの地まで遠征していたフェイエノールトサポーターが、ローマ市内で暴動を起こして地元警察と衝突。20名以上の逮捕者を出し、観光名所でもあるスペイン広場などが大きな被害を受けた。
中でも1年という長い時間をかけて修復された「舟の噴水」の被害は深刻だという。
イタリアメディア『ANSA』によれば、空き瓶やゴミを投げ入れられた噴水は110箇所にも及ぶ膨大な数の傷をつけられてしまった。昨秋約20万ユーロ(約2700万円)をかけて修復を施されたばかりだったが、今回の一件でできた傷の完全な修復は難しいとのことだ。
「舟の噴水」は、1629年にイタリアの芸術家ピエトロとジャン・ロレンツォのベルニーニ親子によって造られたもので、歴史的価値や芸術的価値も非常に高い。観光名所としても非常に有名な場所でもある。
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