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またも再燃した“インザーギ解任報道”。ミランは再びレジェンドに別れを告げるのか

text by 編集部 photo by Getty Images

またも再燃した“インザーギ解任報道”。ミランは再びレジェンドに別れを告げるのか
ミランのフィリッポ・インザーギ監督【写真:Getty Images】

 セリエAの不振から抜け出せないミランの周辺が再び騒がしくなってきている。17日付の伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』がフィリッポ・インザーギ監督の解任の可能性を報じた。次節のホーム、チェゼーナ戦がインザーギのラストチャンスだというのだ。

 インザーギの解任報道は今年に入ってこれで2度目になる。1月24日のセリエA、ラツィオ戦に1-3で敗れた後日、「3日後にコッパ・イタリアで再び対戦するラツィオに敗れればインザーギは解任」と報道されていた。

 結果的に、0-1と敗れながらもインザーギは解任されず、指揮を執り続けていることは周知の通りだ。そして今月15日、格下のエンポリに先制しながらも追いつかれ、勝ち点2を落としたことで再び“インザーギ解任報道”が再燃した。

 昨季終了後、ミランはインザーギと同じくクラブOBで監督を務めていたクラーレンス・セードルフがクラブを去った。その後、今季は背番号9を背負い、ミランでゴールを量産し続けた“スーペル・ピッポ”をトップチームでの監督経験がないにも関わらず、監督に任命した。

 ここでインザーギを解任してしまえば、2年連続でクラブを支えてファンに愛されたレジェンドに別れを告げることになる。

 クラブはヨーロッパリーグ出場権獲得圏内となる5位フィニッシュを現実的な目標として掲げている。11位に位置するミランは、4位フィオレンティーナまでの8チームのうち、ラツィオを除く7チームとの対戦が控えている。

 これらの対戦で良い成績を収めることが出来れば、5位ラツィオまでの勝ち点差「7」を埋める可能性はゼロではない。ましてや、ここ5シーズンのミランは後半戦で勝ち点を多く稼ぐ傾向にある。

 仮にインザーギが去れば後任はアシスタントコーチのマウロ・タソッティだと言われているが、これまで歴代のミランの指揮官を影で支えてきた人物を内部昇格させたところで、結果が向上する補償もない。

 レジェンドの早期解任となれば、サポーターからの反発も懸念されるが、果たしてクラブはどのような決断を下すのだろうか。

【了】

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