本田圭佑は先発出場も得点ならず【写真:Getty Images】
【ミラン 1-1 エンポリ セリエA第23節】
セリエA第23節が現地15日に行われ、ミランはホームでエンポリと対戦した。
年が明けてからリーグ戦6試合でわずか1勝と苦しい戦いが続くミラン。本田は右サイドMFで先発出場を果たした。
中盤ではデ・ヨングが負傷から復帰してポーリとともに先発。ディフェンスラインには右からラミ、アレックス、パレッタ、アントネッリが入り、出場停止明けのデストロが1トップで起用された。
エンポリとの前回対戦時はチームを救う同点ゴールを挙げた本田には、この試合でも得点に期待がかかる。
試合は序盤から完全にエンポリのペース。戦術的完成度で上回るエンポリは、コンパクトな陣形を保ったまま、巧みなコンビネーションと積極的な仕掛けを見せてミランを押し込んでいく。
開始から10分経たずミランにアクシデントが起きる。スライディングタックルで相手の侵攻を阻止したCBアレックスが負傷し、プレー続行不可能となってボッケッティとの交代を余儀なくされた。
相変わらずエンポリのペースで時間が進んでいくが、ミランは前線の個人技に活路を見出す。
40分、カウンターの流れからメネズが長い距離をドリブルで運び、左を追い越したボナベントゥーラにパス。そして、ボナベントゥーラは速いグラウンダーのボールをGKとDFの間に送り、最後はデストロがゴールに叩き込み、劣勢だったミランが先制した。
出場停止から復帰したデストロは、ミラン移籍後初ゴール。ボールに触れる機会は少なかったが、チャンスを確実に決め切ることで改めて個人能力の高さを証明した。
後半に入るとミランはピッチを幅広く使って攻撃の形を作れるようになるが、しだいにエンポリに対応され、主導権を奪うには至らない。
すると68分、エンポリは右SBのヒサイがクロスをエリア内に放り込むと、絶妙な動きでパレッタを振り切ったマッカローネが頭で決めて同点に追いついた。
本田は79分にチェルチと交代でピッチを後にした。体格で勝る相手DFに対し持ち前のキープ力や競り合いの強さで存在感を発揮したが、得点に絡むことはできなかった。
83分、エンポリの決定機でタバーノのシュートをエリア外に出て、手を使ってセーブしてしまったディエゴ・ロペスにレッドカードが提示される。
勝ち点3を得るためには前に出なければならないミランは10人となり、デストロを下げてアッビアーティをピッチへ送り出した。
さらに88分、今度はパレッタが筋肉系のトラブルで負傷退場。ミランはすでに交代枠を使い切っていたため9人となってしまう。
最後は守りに入るしか選択肢がなくなってしまったミランは何とか耐えきって1-1のドローに持ち込んだ。
先制しても勝ち切れないミランの次戦は22日、ホームでのチェゼーナ戦。エンポリは同日ホームでキエーボと対戦する。
【了】