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本田圭佑 10年前

本田は4-4-2の右サイドで先発へ。相手は難敵エンポリ。指揮官の信頼に応え、”違い”を加えるか

セリエA第23節、ミランはホームでエンポリと対戦する。フィリッポ・インザーギ監督は、この試合で4-4-2システムを採用することが濃厚。右のサイドハーフとして先発することが予想される本田圭佑は、外国人選手として“違い”を加えることができるだろうか。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

活躍の鍵は「運動量と動きのキレ」の回復具合

 今日のエンポリ戦、ミランは4-4-2のシステムで挑むことが濃厚とみられる。そして本田は、右のサイドハーフとして先発する模様だ。

 本田とチェルチのポジション争いになるとみられていたが、ここは本田。もとい、チェルチはスタメン起用できるコンディションではない模様である。14日の会見で、インザーギ監督は次のように事情を明かした。

「チェルチは復調してきていたが、膝を痛めてしまった。この一週間はまともに練習できなかった日が3、4日あった。本人は我慢して『プレイする』といったのでベンチには連れて行くが、やれて30分間だけだ。当然こんな状況では、先発から使うわけにはいかない」

 一方前線には、出場停止が開けた新加入のデストロが起用濃厚。そのエリアにはメネズがいるわけで、結局本田は右サイドに行くことになりそうだ。

 この試合での課題は、右からスタートしてどうやってゴールに絡むかということだ。推進自体は、左SBにアントネッリが加入しボナベントゥーラも復帰する左サイドが主体となるだろう。ただ、左で組み立てたものを右から合わせに行くにあたっては、スタート位置が下がる。

 アジアカップ帰還後のコンディション低下も指摘されているが、フィニッシュへ走り込める運動量と動きのキレはどこまで回復できているのだろうか。活躍の鍵は、やはりそこにある。

 さて相手のエンポリは、前半戦での対戦と特に変わりはない。その際もミランを内容で凌駕するサッカーを展開していたが(2-2)、連係の質はさらに高まっている。

 勇気をもって最終ラインを上げ、コンパクトなプレスからスピーディなパスを展開するサッカーは強力。ミランにとって、中盤の繋がりが悪い状態で当たるには嫌な相手が回ってきた。

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