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”シンジ対決”は香川に軍配。ドルトムントが乱打戦を制す

text by 編集部 photo by Getty Images

”シンジダービー”は香川に軍配。ドルトムントが乱打戦を制す
オーバメヤンが2試合連続で試合を決定づける活躍【写真:Getty Images】

【ドルトムント 4-2 マインツ ブンデスリーガ第21節】

 ブンデスリーガ第21節が現地13日に行われ、ドルトムントはマインツに4-2で勝利を収めた。

 ともに“シンジ”を擁する両チームの試合、香川と岡崎ともに先発出場を果たした。ドルトムントは前節の勝利をこの日の結果につなげたいところだ。

 試合が動いたのは開始1分、ドルトムントの守護神ヴァイデンフェラーが飛び出して弾いたボールをソトが拾い、エリア外から無人のゴールへループシュート。これが見事ゴールに収まり、マインツが幸先よく先制に成功する。

 岡崎は泥臭い粘りと飛び出しでヴァイデンフェラーにパンチングを選択させ、先制点の起点となった。

 8分にはオーバメヤン、サヒンと立て続けに決定機を迎えるが、マインツの守護神カピーノが立ちはだかり、ゴールラインを割ることができない。

 先制を許したドルトムントは何度か持ち味である鋭いカウンターを見せ、香川も周囲とのコンビネーションから際どいパスを供給し続けたが、明確な違いを生み出せず。チーム全体的に要所で精度を欠き、香川の存在感がない時間も少なくなかった。

 43分、ロイスの蹴ったCKは一度GKカピーノに弾かれたが、こぼれ球を香川がダイレクトボレー。しかし、このボールは惜しくもゴール右に外れた。

 前半はこれ以上動かず、マインツの1点リードで折り返した。

 後半に入って50分、ドルトムントはCKを得ると、そのボールにスボティッチが見事なヘディングで合わせて同点に追いつく。

 さらに55分、カンプルのスルーパスに抜け出したロイスがGKまでかわしてゴールに流し込み、一気に逆転。クロップ監督もベンチで喜びを爆発させた。

 しかしマインツもただでは終わらない。直後の57分。岡崎が最前線で粘り、ボールを拾ったソトがマッリに預ける。そしてマッリは難しい体勢から右足を振りぬいてヴァイデンフェラーの守るゴールを破った。

 それでもドルトムントは諦めない。72分、ロイスの芸術的なアウトサイドパスにオーバメヤンが反応し、シーズン8得点目となる勝ち越し弾。3-2と再びリードを手にする。

 香川が交代した直後の78分、オーバメヤンのFKはGKカピーノがセーブしたが、こぼれ球にサヒンが詰めて4-2。リードを2点に広げた。

 オーバメヤンは前節の2ゴールに続き、試合を決定づける活躍でチームを連勝に導いた。ドルトムントは2試合連続3得点以上と自慢の攻撃力を取り戻しつつある。

 勝利したドルトムントは次節アウェイでシュツットガルトと、敗れたマインツは乾と長谷部が所属するフランクフルトとホームで対戦する。

【了】

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