ミランが冬に獲得したチェルチ(左)とアントネッリ(右)【写真:Getty Images】
年明けから不調が続くミランは、“いつものように”最終的には順位を上げてくるのかもしれない。
ミランは2010/2011シーズン以降、前半戦19試合よりも後半戦の19試合で多く勝ち点を稼ぐ傾向にあり、リーグ後半戦の戦いは新加入選手の活躍がカギになると12日付の伊紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が報じている。
スクデットを獲得した2010/11シーズンは前半戦で得た勝ち点は「40」、後半戦は「42」の勝ち点を獲得した。このシーズンは、冬に元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノをサンプドリアから獲得しており、4得点に加えて多くのアシストを決めて攻撃陣を牽引した。
翌2011/12シーズンはカターニャからFWマキシ・ロペス、インテルからMFサリー・ムンタリを冬に獲得。前後半ともに獲得した勝ち点は「40」とイーブンだったものの、順位は2位をキープした。
シーズンの前後半で最も顕著だったのは、2012/2013シーズンだろう。前半戦は勝ち点「30」だったが、冬にマンチェスター・シティからマリオ・バロテッリを獲得。このイタリア代表FWは13試合で12ゴールを挙げ、後半戦で「42」の勝ち点を積み上げる原動力となった。順位も7位から4つ順位を上げて3位フィニッシュと、ミランの躍進に大きく貢献した。
日本代表FW本田圭佑が途中加入した昨シーズンも、前半戦の勝ち点は「22」で11位という状況から、後半戦は「35」の勝ち点を獲得し、8位まで順位を押し上げた。このシーズンも、モロッコ代表FWアデル・ターラブトをQPRから、フランス代表DFアディル・ラミをバレンシアから、そしてロシアのCSKAモスクワから本田を獲得していた。
今季はローマからFWマッティア・デストロ、アトレティコ・マドリーからFWアレッシオ・チェルチ、ジェノアからDFルカ・アントネッリなど多くの新戦力を冬に獲得。
2年連続で欧州カップ戦に出場できないのは大きな痛手となるだけに、今冬の新加入選手達は、現時点で勝ち点「29」で11位と苦戦している名門の復活の原動力となるのだろうか。
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