ディエゴ・フォルラン【写真:Getty Images】
英国系金融の大手『HSBC銀行』のスイス部門が巨額の脱税をほう助していたとされる通称「スイスリークス事件」。8日付のスペイン紙『エル・コンフィデンシャル』によると、セレッソ大阪のFWディエゴ・フォルランも極秘ファイルに名を連ねているという。
この極秘ファイルは「ファルシアニ・リスト」と呼ばれ、フォルランの他にも現役F1レーサーのフェルナンド・アロンソや元王者ミハエル・シューマッハ氏、史上最強ライダーとも呼ばれているバレンティーノ・ロッシ、ロック歌手のデヴィッド・ボウイやモロッコ王のモハメド6世に加えて麻薬売人やダイヤの密輸人も含まれているようだ。
このリストの名は、同様の理由でお金を貯めていたギリシャ人富豪を2008年に突き止めたHSBCの元銀行員エルベ・ファルシアニ氏から引用されている。
同紙によると、フォルランは2006年(当時はビジャレアルに所属)以降HSBCのクライアントとなり、税金を逃れるために計140万ドル(約1億6600万円)を預け入れした二つの口座を所有しているという。
さらに同紙は、1つは『ロサリオ商社』という団体名で登録されおり、もう1つは暗号化されていると伝えた。
しかし、フォルランは9日、自身のツイッターを通じて「スイスに口座を持つことは法的に何ら違反していない。今まで所得税の支払い義務は果たしてきた」と、この疑惑を否定。実際に、リストに名を連ねていたとしても不正行為に関わっていたと決定付けられるものではないとされている。
また、フォルランは1月29日に極秘ファイル「ファルシアニ・リスト」を世界各国のメディアに提供したジャーナリスト集団『ICJI』からもファックスで調査を受けていたとしている。
そして、この『ICIJ』に対しても「注目を浴びる為の行為。私の名前は世界的に知られているためエサとして使われた」と強く批判。自身の潔白を強調した。
【了】
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