試合後のクロップ監督と香川真司【写真:Getty Images】
【フライブルク 0-3 ドルトムント ブンデスリーガ第20節】
ドイツ・ブンデスリーガ第20節が現地7日に各地で行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは、アウェイでフライブルクと対戦した。
最下位のドルトムントは後半戦未だ白星なし。前々節で強敵レバークーゼンと引き分けるも、ミッドウィークのアウクスブルク戦では数的有利を生かせず、守備のミスからまさかの敗戦を喫した。
香川はこの試合でアジアカップからの復帰後初の先発出場。ブンデスリーガ復帰戦でゴールも挙げた縁起のいい相手だけにゴールが欲しいところだ。
一方、15位のフライブルクは再開初戦のフランクフルト戦に大勝。冬の移籍市場でブレーメンから獲得したペーターゼンはデビュー戦でハットトリックを達成した。しかし、4日前に行われたボルシアMG戦は0-1で敗れ、連勝を飾ることはできなかった。互いに残留争いのライバル相手に負けられない一戦に臨む。
前半はドルトムントが攻勢。5分、ゴール前に縦パスを送った香川がロイスからのリターンをダイレクトシュート。相手GKが弾いたボールをギュンドアンが狙ったが、ゴールとはならなかった。
ドルトムントは浮足立つ相手の連携ミスを突いて先制のチャンスを作る。9分、ゴール前で相手のバックパスを拾ったオーバメヤンがGKをかわし、最後はエリア内まで詰めていたロイスが無人のゴールに流し込んだ。
存在感を示したい香川は30分にチャンスメイク。ハーフウェーライン付近で巧みなボールコントロールを見せると、前線のスペースに浮き球のパスを送る。それを受けたオーバメヤンが遠目からGKの頭上を狙ったが惜しくも得点とはならなかった。
続いて32分、ロイスからの縦パスを受けたオーバメヤンの折り返しを香川がエリア内でキープ。相手DFをかわしてゴールを狙うも、シュートがうまくヒットせずGKの手の中に収まった。
反撃したいフライブルクは相手の前線からの素早いプレスに対応できずパスミスを連発。前半唯一のチャンスとなったゾルクの左足シュートもGKヴァイデンフェラーに阻まれゴールには結びつかなかった。
後半が始まっても試合を支配したのはドルトムント。56分、中盤でボールを奪ったギュンドアンのスルーパスにオーバメヤンが抜け出してGKと1対1に。ガボン代表のスピードスターは落ち着いてゴール右隅に流し込み、今季5得点目を挙げた。
さらにドルトムントは72分に追加点。前線へ駆け上がるロイスとブワシュチコフスキの崩しから、エリア内中央で待つ香川へ。ボールを受けた香川は左にポジションをとるオーバメヤンへラストパス。最後はオーバメヤンがこの日2点目となるゴールを沈め、リードを3点とした。
フライブルクは後半開始と同時にヘディングの強いダニ・シャヒンとU-20ドイツ代表MFフィリップを投入していたが、決定的なシュートを放つまでに至らず。
フル出場の香川の1アシストなどもあり、3-0で完勝したドルトムントが6試合ぶりの勝ち点3を手にした。
次節ドルトムントはホームで岡崎慎司の所属するマインツと対戦。フライブルクは細貝と原口が所属するヘルタ・ベルリンとのアウェイ戦に臨む。
【了】