交代の心配はない?ユルゲン・クロップ監督【写真:Getty Images】
単独最下位を脱出できず、いまだ危機的状況にあるボルシア・ドルトムント。5日には、ドルトムントより1つ上の17位に順位を落としたヘルタ・ベルリンのヨス・ルフカイ監督が解任されている。
成績不振にも関わらず、ドルトムントのユルゲン・クロップ監督が解任されない理由を6日のドイツ紙『ビルド+』が考察している。
アウグスブルクに敗戦した直後、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは「毎回同じ質問をされるが、新しい答えは何もない」と、クロップ監督の解任を否定。サポーターの怒りに対しても、冷静に受け止めて対処している。
同紙によれば、クロップ監督を解任しない理由として3つ考えられるという。
1つは、ヴァツケCEOとミヒャエル・ツォルクSD(スポーツディレクター)は、同監督の2連覇および2冠達成の手腕を高く評価。この危機を脱してくれると信じていると考えている。
2つ目は、現在の状況で監督の交代は大きなリスクを伴うということ。降格の危険を加速させる可能性の方が大きいと見ているようだ。
最後は、危機的な状況を改善できる監督がいないということ。ミルコ・スロムカ氏、オットマー・ヒッツフェルト氏、ユップ・ハインケス氏、トーマス・トゥヘル氏、アルミン・フェー氏など多くの未所属となっているドイツ人指揮官の名前が挙がっているが、監督業の引退や前クラブで危機を救えなかった経験もある人物が多いという。
クロップ監督自身も「辞任はない。ウインターブレイクでやる気も十分に充電した」と、辞めるつもりはない。
次節からフライブルク、マインツ、シュトゥットガルトと残留争いのライバルとの対戦が続く。この3試合に勝利しなければ風向きが変わる可能性もある。
それでも同紙は3試合の後、28日に行われるシャルケとのレヴィア・ダービーに敗戦したとしても、監督交代はないだろうと予想している。
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→