ファビオ・コエントランは赤いウェアを着ることになるのか?【写真:Getty Images】
レアル・マドリーで出場機会に恵まれないファビオ・コエントランの去就に注目が集まっている。
英紙『デイリー・エクスプレス』は3日、アーセナルとリバプールが夏にコエントラン獲得を望んでいると報じた。
今季マドリーで6試合の出場にとどまっているポルトガル代表DFにはかねてより移籍の噂があった。1日付の英紙『デイリー・スター』によれば、上記の2クラブは冬の市場でもコエントラン獲得を試みたという。
しかし、アーセナルはビジャレアルからCBとSBに対応できるブラジル人DFガブリエウを獲得し、リバプールは高すぎる移籍金を理由に取引を断念したと伝えられている。
マドリーは2019年6月まで契約を残すコエントランに2500万ポンド(約45億円)の値札を付けていると言われ、獲得に向けたハードルは非常に高い。
また、リバプールはアルベルト・モレノやホセ・エンリケといった選手たちがいる現状も考慮して左サイド補強のプライオリティは高くないと判断した模様だ。
一方のアーセナルは、ガブリエウを獲得したことで左SBはナチョ・モンレアルとキーラン・ギブスを合わせた3人体制となっている。
逆に右SBは今季加入のマテュー・ドビュッシーが長期離脱を余儀なくされ、現在はCB兼任のカラム・チェンバースと19歳のエクトル・ベジェリンの2人で回さざるを得ない状況となっている。
シーズン終了後にはウェストハムに期限付き移籍中のカール・ジェンキンソンが復帰する可能性もあるが、より補強の優先度が高いのは右サイドと言えるだろう。
両クラブは引き続きコエントランの動向を追い、夏に再び獲得に乗り出すと各メディアは見込んでいるが、高額な移籍金や余剰戦力の売却などクリアしなければならない課題は山積みだ。冬の移籍市場が終了したばかりだが、夏に向けた戦いはすでに始まっている。
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