スコアレスドローに終わったドルトムント対レバークーゼン【写真:Getty Images】
【レバークーゼン0-0ドルトムント ブンデスリーガ 第18節】
現地時間31日にブンデスリーガ第18節が各地で行われ、日本代表のMF香川が所属するドルトムントはアウェイでレバークーゼンと対戦した。
前半戦まさかの17位と低迷したドルトムントはウインターブレイク期間中にスペインで合宿。2部デュッセルドルフとのテストマッチは引き分けたものの、けが人なども復帰し良い形で後半戦を迎えた。アジア杯参加で合流が遅れていた香川はベンチスタートとなった。
一方、3位で折り返したシュミット監督率いるレバークーゼンは、中断期間中にフロリダでキャンプを行い、充実した休養を経て後半戦に挑む。攻撃を牽引する韓国代表のMFソン・フンミンはアジア杯参加のためメンバー外だった。
前半は互いの特徴を生かした攻防戦を展開。ともに攻守の切り替えが早く、奪ったら前へ前へ推進する積極的なアプローチで主導権を狙う。
だが中盤での競り合いが多く、なかなか両チームともエリア内まで入り込めない。ドルトムントは26分にDFシュメルツァーが、28分にはCKのセカンドボールを拾ったMFシャヒンがエリア外から左足で狙うもともにゴール右へ外す。レバークーゼンは32分にMFチャルハノールの直接FKでゴールを狙うも枠を捉えず。互いに遠目からのミドルシュートやセットプレーで活路を見出そうと試みる。
前半最大のチャンスは38分。レバークーゼンはFWキースリンクがエリア中央付近で相手のスライディングを受けながらも右サイドのスペースへパス。MFベララヒが縦に突破しエリア内に侵入し相手DFを切り返しでかわすと、パスを受けたMFカストロが右足でシュート。GKヴァイデンフェラーの手が届かないところに放ったものの、枠内をカバーしていたDFフンメルスがかろうじて頭でクリアした。
前半は決定機が少ないまま0-0で終了。
後半が始まると流れは徐々にアウェイのドルトムントへ。50分、クリアボールの跳ね返りを拾ったFWインモービレが、エリア内右の角度のない位置からゴール反対側を狙うも相手GKに阻まれてしまう。
攻勢を仕掛けるドルトムントは62分にグロスクロイツに代わって入ったムヒタリアンがそのまま左MFへ。背番号10を着けたアルメニア代表のスルーパスを受けたインモービレが、左サイドを駆け上がり、巧みに相手DFをかわすと、中央を走るMFロイスに決定的なパスを出すが相手DFの必死のクリアにあう。
レバークーゼンは76分、途中出場のMFロルフェスからパスを受けたMFカストロが、ゴール前のスペースに走り込んでループシュートを狙うも、相手守備陣のタックルに邪魔され枠外へ外してしまう。
試合終盤最後のチャンスはドルトムント。85分にスローインからのクリアボールをシャヒンがエリア手前右から左足ボレーで狙うも、わずかにポスト左に外し天を仰いだ。
試合は互いにスペースを与えない守備が光り、スコアレスのまま90分が経過。激しいプレス合戦のなか、ひとつひとつのパスミスやトラップミスが命取りになり、両チームは勝ち点1の痛み分けとなった。
ドルトムントは次節、ホームでアウグスブルクと対戦。レバークーゼンはアウェイでヘルタ・ベルリンと戦う。
【了】