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2025シーズンの明治安田J2リーグは、早くも第4節まで消化している。今季はJ3からの昇格組が軒並み躍進している一方で、J1からの降格組が苦戦気味。開幕前の期待を裏切って、低迷するチームもある。そこで今回は、今季のJ2序盤戦で残念ながらサポーターを失望させてしまったクラブを紹介する。
※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は3月14日時点。
サガン鳥栖(19位)
監督:小菊昭雄
成績:4試合0勝1分3敗(勝ち点1)
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サガン鳥栖は、再び足を踏み入れた魔境を抜け出すことができるだろうか。
昨季のJ1リーグを20位で終え、今季からJ2で戦う鳥栖は、新たに小菊昭雄監督を招へい。セレッソ大阪を2季連続でYBCルヴァンカップ決勝に導いた49歳の指揮官の下で、1年でのJ1復帰を目指す。
しかし、降格によってこれまでのスカッドを刷新することを強いられ、守護神の朴一圭や昨季チーム内得点王のマルセロ・ヒアンといった攻守それぞれで要となってきた選手がチームを離れている。かつて鳥栖でプレーした経歴をもつ西川潤や酒井宜福が復帰し、新加入選手は合わせて20人近くにまでのぼった。
再出発した鳥栖だったが、14年ぶりのJ2ではここまで苦しい戦いが続いている。
ホームで迎えた第1節のベガルタ仙台戦に0-1で敗れると、続く第2節のジュビロ磐田戦(0-1)にも敗北。第3節のFC今治戦では、J3からの昇格クラブ相手に前半だけで3失点を許し、最終スコア1-4の大敗を喫した。開幕3試合の中身は1得点6失点と守備に問題を抱えている状況だ。
第4節のいわきFC戦(1-1)でも、その課題は露呈した。鳥栖は前半終盤にオウンゴールで先制に成功したものの、後半開始早々に追いつかれ、試合は1-1のドローでタイムアップ。4連敗は回避したが、同時に念願だった勝ち点3も逃した。
昨季のJ1では、昇格1年目のFC町田ゼルビアが優勝争いに絡む快進撃を見せ、東京ヴェルディが6位フィニッシュと上位躍進。J2全体のレベルは年々上がっている。早く不振を脱して勝ち点を積み上げなければ、鳥栖が「沼」とも呼ばれる激戦区のJ2を抜け出すことは難しくなるだろう。