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パートナーシップ締結には2つの大きな意味がある
11日、スペインリーグ1部のレアル・ベティスで国際事業責任者を務めるナチョ・ピニージャ氏が東京ヴェルディのクラブハウスを訪問した。この2クラブは昨年夏からパートナーシップ契約を結んでいる間柄であり、11日から14日まで開催される「ベティス・ウィーク」と称したイベントの一環として、この日はトップチームの練習を見学した。
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さまざまな市場での国際的な拡大戦略を継続しているベティスだが、今回を含めて2年連続でベティス・ウィークを日本の首都・東京で開催している。そして、そのイベントの多くがヴェルディとの協力によって行われているようだ。
パートナーシップ締結に至った背景については、「同じクラブカラーであること、また、ディスカッションをしていく中で同じような価値観を持っていることがわかり、このパートナーシップがお互いのクラブの価値を高めることにつながると思った」と話している。
価値を高める。そのためにはどのような取り組みを展開していくのか。ナチョ氏は主に2つのことがあると言う。
「ひとつはサステナビリティの活動です。ベティスではフォーエバーグリーンというプロジェクトを掲げていますが、スポーツが持つ発信力を使って地球環境を良くしていこうという取り組みを国際的に展開していくものです。そういった観点からも、ベティスはサステナビリティという面では世界でも上位の評価をいただいていますが、この取り組みを日本でも広げていくためにヴェルディが助けになってくれることを望んでいます」
そして、2つ目に挙げたのは若手選手の育成だ。「前回のワールドカップ(W杯)で日本代表がスペイン代表に勝利したことで、日本の若いタレントたちは世界的に注目される存在となっています。そんな彼らがベティスに来ることで、さらに成長して価値を上げてくれるような取り組みをしていきたいです。実際にうちのU-16のチームにはケンタ・バンデラスという日本人選手がいて、活躍が認められアンダー世代の日本代表に選出されています」
12日から14日にかけてはベティス・ウィークの一環として、次なる若手日本人選手の発掘に向けたプログラムが開催される。ベティス・アカデミーの国際コーディネーターであるハビエル・ロペス・アロンソ氏が中心となり、ヴェルディのスクールやアカデミーに所属している選手、また、コーチも対象にしたトレーニングキャンプを開催する予定だ。
Jクラブが海外クラブとパートナーシップ契約を結ぶことにより、プロの選手たちだけでなくアカデミーの選手でさえも海外への窓口が広がっている昨今のサッカー市場。そんな環境下で、将来どのような選手が出てくるのか、楽しみで仕方ない。
(取材・文:水野裕介)
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